いちごの日 〜ジャニヲタでない自分〜
すごくつまらなそうな読む気の失せるタイトルにしてしまった。ごめん。
タイトルだけ見たら夢かわブログ。
でもそうではないと思う。たぶん。
1月5日だからいちごの日。
...............。
えっ。私ってそんなキャラだっけ?
数年前の1月5日、ラジオでHey!Say!JUMPの山田涼介くんが、
「今日は何の日?」
「いちごの日でしょ!(怒)」
ってキレてた。おっしゃっていた。
だから私の1月5日は、この日からいちごの日。
山田くんが言うんだから絶対。キャラとか関係ない。
何が言いたいかって、高校時代の私は山田涼介くんの大ファンだった。
所謂ジャニヲタ。
今は違う。きっと。
あの頃の熱量は持っていない。
大学入学を機に私のアイデンティティの1つが失われた。
高校時代の友人から「あんなに好きだったのに何で?」ってよく驚かれる。
その「何で?」に答えられない。
自分でも何でか分からないから。
他に没頭できる何かに出会ったわけでもない。
もちろん山田くんが嫌いになったわけでもない。
今でも大好きだし、ふと見たテレビにHey!Say!JUMPが出演していると顔がニヤけている。それはあの頃と変わらない。
できるなら、あのキラキラしていたジャニヲタ時代に戻りたい。
だったら戻ればいいじゃんって。
でも、それができない。
「何で?」
その「何で?」を追求してみた。
私は、高校1年生から高校3年生の3年間Hey!Say!JUMPの大ファンだった。
「山田くんの担当です」と目を輝かせていた。
知念担の友人と登校から下校までずーっとHey!Say!JUMPについて語り合った。
「来世は山田くんの細胞として生まれ変わりたい」、「知念くんを飼いたい」、「付き合うなら大ちゃん一択。有岡兄でも可」みたいなキモヲタ発言を連発していた。
Mステに出演する日は、クラス中に宣伝して爽快と帰宅。
雑誌は月に1冊。コンサートは1ツアー1回。
アルバイト禁止でお金がなかった。
少ないお小遣いは全てHey!Say!JUMPに使った。
青い春の中まっすぐ駆け抜けていた。
有岡くんの「ヤッホーお待たせ(笑)」画像(分からない人は検索するとすぐ出てくるよ)に対しても、「デートに彼氏がキックボードに乗って遅刻してきても大ちゃんなら許せるよ(キラキラ)」ってくらいにはゾッコンだった。
今の私だったら、あんなにお顔の可愛い有岡くんでも全力疾走でその場を去る。
当時の私は、正常な判断能力すら危うくなるほど、Hey!Say!JUMP一筋だった。
(余談だが、メンバーの熱愛が出た次の日に高熱を出すくらいには、Hey!Say!JUMPは私の生命線だった。所謂リアちゃん)
そんな私は、ツイッターにいるジャニヲタのお姉様方が心の底から羨ましかった。
先程も述べた通り、コンサートは1ツアー1回だった。そのため、自分が入れない公演はツイッターにへばりついてレポが流れてくるのを待ち望んでいた。
ジャニヲタのお姉様方は、日本全国どこでもHey!Say!JUMPがいるところに駆けつけ、レポを流してくださっていた。
コンサート前は、服、美容院、ネイル...とHey!Say!JUMPに会うために自分磨きも抜かりない経済的余裕っぷり。(皮肉っぽく聞こえたらごめん)
心底羨ましかった。
そして何より語彙力がすごい。その場で起きたことを事細かに書き綴る。何なら天使たちに向けた図々しいほどのオリジナルツッコミ(愛)付き。
最終的には「やまちゃんぎゃんわいい〜〜」ってことになるんだけど、そこに辿り着くまでの過程に愛おしさが詰まっている。
お姉様方のレポが大好きだった。
お姉様方のレポにいる山田くんは愛おしさ全開で輝いていた。
そんなこんなで月日は流れ、私は大学生になった。
「お仕事ないから他グルのコンサート見学全出席だねぇ」って皮肉たっぷりに言われていたHey!Say!JUMPもでっかい花火打ち上げるがごとく国民的アイドルまでに成長した。
私はアルバイトを始めた。そして憧れのお姉様方のように、服やコスメを買い、美容院を予約して髪を染めた。少しお姉様方に近づいた気がした。
Hey!Say!JUMPはテレビ露出が多くなった。テレビを見ながらツイッターのタイムラインを追う。お姉様方が「ぎゃんわいい〜〜」と感想を書き綴る。通常運転。
...............。
あれ?
違和感を覚えた。
何か違う。
自分が自分の目で見る山田くんとお姉様方が書き綴る山田くんが一致すればするほど。
お姉様方が書き綴る「ニカ〜〜って笑って首をコテンと傾げるきゅるきゅるおめめの山田くん」は、私にとって「笑顔で首をひねって涙目になる山田くん」だった。
は?
何言ってるの?
同じじゃん。
って思われると思う。
でも、私にとってこの微妙な差は、大きかった。
気づいてしまった。
私は、憧れのお姉様方の言葉に生きる山田くんが、Hey!Say!JUMPが、大好きだったんだ〜〜〜。そっかそっか〜〜。
たぶん、これがなかなか説明できなかった「何で?」の中身の一部。
私は、お姉様方の言葉に生きる山田くんを殺したくない。
そんな思いから山田くんを自然に追うことをやめた。
今は、私の憧れのお姉様方はほとんど担降りやヲタ卒をされた。
もう、私が好きなお姉様方の言葉に生きる山田くんと会うことは少なくなった。
正直、寂しい。
こうして私のアイデンティティの1つである山田担の自分は消えた。
ハア〜〜〜、自分を象徴する何かにまた出会いたいナァ〜〜。